日本に三大都市があるように、中国でも三大都市があります。
中国の三大都市は、北京・上海・広州。
日本からもそれぞれの都市に直行便が飛んでいるので、もうおなじみの都市ですよね。
ただ、この3つの都市の違いというと、はっきりと答えられる人はそれほど多くないですよね?
現地の中国人にも聞いた中国三大都市の北京・上海・広州の違いについて紹介をします。
中国の3大都市は、日本の三大都市東京・大阪・名古屋とは似ているのでしょうか?
場所と位置関係を確認
中国は日本と比べるととにかくデカイ。
クラスのラグビー部の巨漢と、細いかわいい女の子ぐらいの違いはありそう。
そんなデカイ中国の三大都市の北京・上海・広州それぞれの場所と位置関係を確認すると、それぞれの都市との距離が離れているのがわかります。
日本でいうと札幌、名古屋、沖縄という感じでしょうか。
これほど中国の三大都市が南北に距離が離れていると、気候もずいぶんと異なるのも当然。
特に真冬になると一番北の北京と一番南の広州とではびっくりするほどの違いがあります。
気候が違えば、人々の気質も自ずと違ってきますから、3つの都市は異なるところも多いのです。
それではそれぞれの都市の特徴を紹介していきます。
北京
北京は中国の華北というエリアに属するのですが、東経116度、北緯39度という位置になります。
数字で言われてもさっぱりわからないでしょうが、北緯39度ということは、日本の岩手県と同じくらいの緯度ですね。
岩手県というと、冬は寒いという印象があるでしょうが、北京はそれ以上に寒く冬はマイナス10度くらいか当たり前の世界(゚∀゚)
また、華北地方の特徴でもあるのですが、内陸性の乾燥した気候で、冬の北京は雪が時折ふるものの、基本的にはカラカラに乾燥しています。
冬は、特に女性はお肌のケアがとても気になるはずです^^;
一方夏はどうかというと、地球温暖化の影響もあるのか、夏の北京は以前よりも暑くなっている印象です。
私も、以前避暑も兼ねて北京に真夏に行ったのですが、毎日うだるような暑さで、まったく避暑という感じは受けませんでした。
少し朝晩は過ごしやすかった程度しょうか。
今年の日本の梅雨は涼しかったですが、北京は最高気温がすでに35度ぐらいが続いてる聞きました。
それだけ北京の夏は暑くなるときが多いのです。
そんな冬と夏の気候さが激しい北京ですが、その特徴を示すのがオリンピックでしょう。
夏は暑くて冬は極寒の北京は2022年に冬季オリンピックが開催されるのです。
2008年に夏季オリンピックがあり、同一都市で夏季オリンピックと冬季オリンピックを開催されるのは初めてということになります。
オリンピック開催の話しは、それだけ北京の気候を物語っていますね。
日本の札幌でも気候としては冬季オリンピックと夏季オリンピックを開催できそうですが、北京の気候は札幌に近いですかね。
夏ははるかに北京が暑いですが…。
上海
上海は中国の華東というエリアに属しますが、北緯31度、東経121度という位置になります
緯度でいうと日本の鹿児島ぐらいになります。
北京と上海は広い中国の中でも比較的近いイメージがありますが、実際はかなり離れています。
その距離は、高速鉄道の営業距離で1300km!
一番速い高速鉄道でも、5時間ぐらいかかります。
東京から博多までの営業キロが1174.9kmですから、どれくらい離れいるのかがわかりますよね!
上海の緯度が鹿児島と同じと聞くと、冬でもやや温暖なイメージがありませんか?
しかし、上海は四季があり、日本の東京や大阪の気候と似ているのです。
東京よりも冬は寒いという感じですが、6月に雨がよく降るし、9月は台風シーズンというのも似ていますね。
夏は湿度が高くて蒸し暑いので、日本の夏と似ています。
気候のイメージが日本人にわかりやすいのが上海です。
広州
広州は中国の華南というエリアに属しますが、北緯23度、東経113度という位置になります
緯度でいうと日本の沖縄よりも南になります。
沖縄の南ということで暑いイメージがあるでしょうが、実際に広州は暑いです!
ただ常夏というほどでもなく、冬は寒気が入ってくればけっこう寒くなったりします。
以前広州で60年ぶりに雪が降ったことで話題になったことがあるぐらいですからね^^;
だいたい1年のうちの3分の2は真夏で、冬は日によりますが日本の春から初夏の気候に似ている感じですね。
広州が寒く感じるのは気温だけではありません。
広州は冬はあまり寒くないので、基本的に住居は寒冷地仕様になっていないので体感的にとても寒く感じるときがあるのです。
そのため隙間風がかなり入ってきたりで、気候よりも寒く感じるのが残念な点。
また暖房のないホテルもあるぐらいです。そのため寒気が入ると一気に極寒に感じるときだってあるのです。
中国の三大都市を日本の都市で例えるとどこ?
中国の三大都市の北京・上海・広州を日本の都市で例えるとイメージがつきやすいのですが、それぞれどこと似ているのでしょうか?
日本と中国は正反対な面も多く、比べるのは難しいかもしれませんが比べてみます。
北京
北京は中国の首都ですから、一番日本の都市で似ているというと東京です。
ただ北京の方が歴史的な物が多く、そのような物を見ると京都にも似た感じがあります。
イメージ的には京都という都市に、東京のような巨大都市がくっついたという感じでしょうか。
上海
首都北京が政治の中心なら、上海は経済の中心。
そうすると例えると大阪をあらわす場合もありますが、イメージは東京の方が近い感じがします。
上海は金融センターとしても位置づけられていますし。
イメージ的には、東京から首都機能を除いた都市という感じでしょうか。
広州
広州は商都ということもあり、イメージ的には大阪に近い感じがぴったりかも。
また広州はカオスな街とよく表現もされますが、大阪も日本の中ではダントツにカオスな街なので両都市は似ているでしょう。
食の都といわれ、大阪の食い倒れと通ずるところがありますしね。
またお金にシビアな点も似ていますし、広州は歴史のある街である点も、大阪と共通するところです。
中国三大都市の関係 やっぱり仲が悪い?
日本の三大都市でも、東京と大阪は仲の悪い面がありますよね。
そして名古屋はこの両都市との争いからは少し距離を置いたという感じでしょうか。
中国の三大都市はどうなのでしょうか?
やはり日本の東京と大阪のように仲が悪いのでしょうか?
中国三大都市の関係ですが、北京と上海は行政上ではどこの省にも属せず、中国中央政府に直接統括される4つの直轄市のひとつになります。
このことが三大都市の関係にかなり影響を与えている面も。
まず北京と上海ですが、両都市はぶっちゃけ仲が悪いです(笑)
ただ、仲が悪い面もありますが、お互いを認める所もあり、ライバルという意識が強いでしょう。
どちらが中国ナンバーワンの都市かという感じですね。
一方で広州はというと、直轄市ではなく副省級市とうことで、両都市との間には見えざる大きな壁が立ちはだかります。
そのため、北京と上海のケンカに広州が入ることはなく、傍観者という感じで、日本の名古屋になんだか似た感じです。
それでは、北京の人と上海の人は、広州の人にどのようなイメージを持つかというと、こんな感じです。
実際に中国の人から聞いた話しです。
北京人と上海人と3人でご飯を食べる機会があり、二人ともに広州人は「お金にうるさい」と言ってましたw
日本人からすると「お前が言う?」という感じかもしれませんがw
香港も広州から近く、同じように広東語を話す香港と広州は似ています。
以前香港に住んでいたカナダ人に香港人の印象を聞いたら「お金の話ばかり、お金にうるさい」と言ってましたね。
そうすると多分広東省周辺の人は、お金にうるさいのは、当たっているのだろうと思います。
日本人は中国人に対して、「金にうるさい」というイメージを持ちがちですよね?
たしかに広州の人はピッタリ合うかもしれませんが、上海や北京はそれほどでもないかもしれません。
これも東京の人と大阪の人が、中国に対して感じる違いもあるでしょう。
大阪の人はなんとなく理解できる面もあるかなという感じなのに、東京の人はケチすぎて許せないという感じでしょうか。
そんな違いも中国人の訪問地で大阪が人気があるという理由になっているのかもしれません。
確実に調べたわけではないですが^^;
もちろん中国の3つの都市は、巨大都市でいろんな人がいるでしょうから、全ての人に当てはまるわけではないでしょう。
ただ傾向的には特徴があり、それぞれの都市に行くときや、そこに住む住民の理解をする助けになってきます。
参考にして、中国人との話しのネタにもなるかもしれませんので、覚えておくともしかして役立つかもしれません。
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